一見同じに聞こえるルームシェアとシェアハウス。１つの住居に複数人で済むという点では共通しているのですが、実は全く違うものなんです。どういったところが異なるのでしょうか？両者のメリットやデメリットを比較しながら解説していきます！
目次
定義の違い
実は、ルームシェアとシェアハウスは定義から違うのです。
ルームシェア
一般に流通している物件を、友人や家族などの複数人で契約して住む居住スタイル。
シェアハウス
流通物件ではなく、シェアハウス運営者が管理する住居を、個人が運営者と契約して住む居住スタイル。
人数の違い
ルームシェアとシェアハウスは、一緒に住む同居人の人数にも大きな違いがあります。
ルームシェアでは2〜4人が一般的で、多くても6人といったところです。
シェアハウスでは数名程度から、多い場合だと100名程度になることもあります。
このような差が生まれるのは、一緒に住む同居人との関係にも違いがあるからなんです。
一緒に住む人の違い
ルームシェアとシェアハウスでは、一緒に住む同居人の性質が異なります。
ルームシェアでは、同居人は友人や兄弟である場合が多いです。すでに仲のいい人たちと一緒に住むということです。トラブルが全くないというわけではありませんが、気心知れた友人と一緒に住めるというのは魅力的ですね。
シェアハウスでは、同居人は初めて出会う人だというケースがほとんどです。初対面の人と同居するということには不安がつきまといますが、そこで初めて出会ったルームメイトと仲良くなり、交友が広がるというメリットもあります。
ざっくりと言うと、「友達と一緒に住みたいならルームシェア！」「交友を広げたいならシェアハウス！」ということです。
住居と生活の違い
ルームシェアは、一般に流通している物件を複数人で借りて住むので、住居自体は普通のマンションやアパート、戸建てと変わりません。家族で住むのとほとんど変わらないので、同居人と一緒にいる機会も増えますし、1人1人が利用できる面積は広くなります。
シェアハウスでは、シェアハウスの運営者が管理するハウスに複数人で住みます。居住者には鍵付きの個室が与えられており、施設もキッチンやリビングなどが共有スペースになっているようなシェア専用のものの場合が多いです。鍵付きの個室があるのは嬉しいですが、1人1人が利用できるスペースは広くはありません。
ちなみに、ルームシェアはアパートやマンションの部屋だけと思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、実は賃貸戸建てでもOKなんです。
初期費用の違い
初期費用という面で比べてみると、シェアハウスの方がルームシェアよりも安い傾向にあるようです。
理由としては、ルームシェアは普通の賃貸物件を借りるもので、敷金や礼金、家具家電の購入などでお金がかかるからです。
ですが、ルームシェアでも、敷金礼金がかからないお部屋やフリーレントのお部屋を選んだりすることで初期費用を抑えることができます。
トラブル対応の違い
同居にはトラブルがつきものなので、トラブル対策もきちんと考えておくことが大切です。ルームシェアとシェアハウスでは、トラブルにどのような違いがあるのでしょうか？
ルームシェアでは、住む上での規則などはないので、トラブル発生時に備えて事前にルール決める必要があります。第三者に協力を仰ぐことは難しいので、トラブルは自分たちで解決することが必要です。問題解決の腕が試されますね。
ルームシェアで起きがちなトラブルやその詳しい対処法については、こちらをご覧ください。
シェアハウスでは、住む上でのルールがあらかじめ決められていることが多いです。それを元に運営者と契約を結ぶため、トラブル発生時には運営者に相談ができるでしょう。ですが、自分が規約を違反してしまったら、強制的に退去させられてしまうこともありえます。
メリットとデメリットの比較
両者のメリットとデメリットをまとめて比較してみます。
メリット
ルームシェア
- 間取りや立地を自分たちで選べる
- 仲のいい見知った人だけで住める
- 一人当たりの利用できる面積が広い
- 安い賃料でグレードの高い部屋に住める
シェアハウス
- トラブル発生時には運営者に相談できる
- 初期費用が安く済む
- 交友が広がる
- プライベートの空間を作りやすい
デメリット
ルームシェア
- 初期費用が高くつきがち
- プライベートの空間を作りにくい
- トラブルは自分たちで解決する必要がある
シェアハウス
- 一人当たりの利用可能面積が少ない
- 初対面の人との交流を持たなければいけない
- 部屋の間取りを自由に選べない
どちらも長所と短所があるので、一概にどちらがいいとは言えません。自分たちの理想に合うような居住スタイルを選んで、シェア生活を楽しみましょう！
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